トリートメント(リンス・コンディショナー)の働き"整える・補う"
トリートメントと呼ばれるものには、カチオン(+イオン)界面活性剤と油剤(油分)コンディショニング成分がはいってます。
カチオン界面活性剤は、自分の持つプラス(+)の性質によって髪のマイナス(−)部分に強く結合します。+の手の反対側は親油基と呼ばれ、油と同じ構造になってます。また、同時に油分が薄く付くので毛髪全体が、油の膜で覆われたようになってます。
+の手の周辺は親油基と呼ばれ、水を強くつなぎ止めることができるため静電気の発生を抑えることができます。トリートメントをすると髪全体が柔らかくしっとりと落ち着くようになります。さらにコンディショニング成分などを補い、健康な髪に近づくようになります。
通常、リンスよりトリートメントの方が油分やコンディショニング成分が多いため、ダメージ毛にはトリートメントの使用をおすすめします。コンディショナーは両方の間の性質を持っています。以前は、リンスは表面、トリートメントは内部をケアするという風に分けられていましたが、最近ではトリートメントに表面ケアの機能を持たせているのも多くリンスの使用頻度が少なくなっています。
最近では、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を見かけるようになりました。洗い流さないトリートメントは、髪表面を整えると同時に、ブローやコーミングから毛髪を保護します。また、洗い流さないという特徴を活かし、油分やコンディショニング成分が徐々に浸透して、毛髪を修復します。